市田Dr.の研究論文がJournal of Clinical Biochemistry and Nutritionから online出版されました。

2024.03.14[ 消化管論文 ]

消化管出血入院の全国的な傾向を調査した研究がJournal of Clinical Biochemistry and NutritionからAdvanced publicationされました。(https://doi.org/10.3164/jcbn.23-111

消化管出血は高い罹患率を認め、公衆衛生上重要な疾患です。しかし、国民規模で消化管出血の入院を経時的に評価した報告はこれまでありません。

そこで、NDBという全国民データが評価できる大規模データベースをsamplingしたデータセットを用い出血性胃潰瘍・十二指腸潰瘍、食道静脈瘤破裂、大腸憩室出血、直腸潰瘍、虚血性腸炎の発生を2012年から2019年で評価しました。

結果、この期間に出血性胃潰瘍は2/3に減少し、大腸憩室出血は2倍以上に増加、2017年には両疾患の入院率は逆転している事が示されました。

本研究より、今後大腸憩室出血をはじめとした下部消化管出血に対するエビデンス蓄積が重要であることが示されました。

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